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この時計は数年前に空港の免税店で見つけたのだという

「見つけたときはすぐに自宅に電話して、妻にストーンズの時計あるけど買っていいか? って聞きましたね。ちゃんとした時計は持ってなかったし買うことにしたんですが、会計の段になったら0の数が思っていたより多くて(笑)。今さらいらないとも言えないので買いましたけど、焦りましたね」


 初めて手に入れた時計は叔母さんにプレゼントされたオリエントのデジタル時計。20代半ばのときには、かなり奮発してアンティークのロレックスを買ったこともあった。


 「吉祥寺のパルコでたまたま見かけたんですが、当時で20万円くらいでしたね。特に時計に興味があったわけじゃなかったんですが、ロレックスって名前は高校の同級生が持っていたから知ってたんですよ。そいつはロレックスをお父さんから受け継いで使ってるって聞いて、そうやって代々受け継ぐくらい価値があるものなんだってイメージが残ってたんです。食えないときには事務所の社長に前借りのカタに預かってもらったり思い出深い時計でしたね。でも、あるとき芝居のことで悩んでいる後輩と飲んでいるときに、じゃあおまえこれ使って頑張れ!ってあげちゃったんです」


 若いころは劇団の先輩たちが交わす高尚な演劇論に入っていけず、そのコンプレックスから哲学書や芸術書を夢中で読み漁った。いまでも暇な時間はゆっくり読書して過ごすことが多い。


 「演劇は学問と一緒だと思っているんです。もちろん理論武装するだけではダメで、その理論を肉体と結びつける回路が必要ですけどね。同じ舞台でも同じことの反復にならないようにっていうことは心がけています。時間というのは大河のようなもので、自分はそこに抗うことはできないですよね。だからこそうまく流れに身を任せることが大事だと思っています」



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